「ChatGPTに質問してみたけれど、思っていた回答と違った」
「ありきたりな答えしか返ってこない」
「どこまで詳しく指示すればよいのかわからない」
このように感じたことはありませんか。
ChatGPTは便利な生成AIですが、入力する質問が曖昧だと、返ってくる回答も曖昧になりやすくなります。
そこで大切になるのが、ChatGPTに何をしてほしいのかを具体的に伝えることです。
難しい専門用語を覚える必要はありません。
まずは次の5つを意識するだけでも、回答が自分の目的に合いやすくなります。
- 目的
- 背景
- 条件
- 出力形式
- 不明点の確認
この記事では、ChatGPT初心者に向けて、質問の仕方を7つのコツに分けて解説します。
そのままコピーして使える質問例も紹介するので、実際にChatGPTを開きながら試してみてください。

ChatGPTの質問では「具体的に伝えること」が重要
結論からいうと、ChatGPTに質問するときは、自分が求めている結果を具体的に伝えることが重要です。

たとえば、次の質問を比べてみましょう。
曖昧な質問
メールを書いてください。
この質問だけでは、ChatGPTは次の内容を判断できません。
- 誰に送るメールなのか
- 何を伝えたいのか
- 丁寧な文章にするのか
- どのくらいの長さにするのか
そのため、自分の目的とは違う文章が作られる可能性があります。
具体的な質問
取引先への日程変更メールを作成してください。
相手に失礼のない丁寧な文章にしてください。
変更前は7月20日、変更希望日は7月23日です。
200文字程度で作成してください。
このように背景や条件を加えると、ChatGPTが目的を理解しやすくなります。
ChatGPTは、こちらの状況を自動ですべて理解できるわけではありません。
必要な情報を言葉にして伝えることが、質問の基本です。
ChatGPTに入力する「プロンプト」とは
ChatGPTに入力する質問文や指示文は、一般的にプロンプトと呼ばれます。
ただし、初心者のうちは「高度なプロンプトを作らなければならない」と考える必要はありません。
プロンプトは、簡単にいうとAIへのお願いや指示です。
たとえば、次の文章もプロンプトです。
小学生にもわかるように、生成AIについて説明してください。
最初から完璧な質問文を作る必要はありません。
まず質問してみて、返ってきた回答を見ながら条件を追加していくことが大切です。
ChatGPTの質問の仕方7つのコツ
ここからは、ChatGPTから目的に合った回答を得るための7つのコツを解説します。

1.最初に目的を伝える
最初に、ChatGPTに何をしてほしいのかを明確にします。
たとえば、次のような言葉から始めると目的が伝わりやすくなります。
- 作成してください
- 要約してください
- 比較してください
- 説明してください
- アイデアを出してください
- 問題点を見つけてください
- 初心者向けに書き直してください
「〇〇について」とだけ入力するよりも、どのような作業をしてほしいのかを伝えることが重要です。
悪い例は次のとおりです。
生成AIについて。
これでは、何を知りたいのかがわかりません。
次のように改善します。
生成AIとは何かを、初心者向けに説明してください。
さらに目的を加えると、より具体的になります。
職場の研修で使用するため、生成AIとは何かを初心者向けに説明してください。
2.背景や使用目的を伝える
同じ内容でも、誰がどのような場面で使うかによって、適切な回答は変わります。
たとえば、「生成AIを説明してください」と質問する場合でも、次のように目的が異なります。
- 子どもに説明する
- 職場の研修で説明する
- ブログ記事に使用する
- プレゼン資料に使用する
- 自分の勉強に使用する
背景を加えた質問例は次のとおりです。
生成AIを初めて使う30〜50代の会社員に向けて、生成AIのメリットを説明してください。
対象者を指定することで、言葉の難しさや説明の詳しさを調整しやすくなります。
3.必要な条件を具体的に指定する
回答に含めてほしい条件がある場合は、最初から伝えましょう。
指定できる条件には、次のようなものがあります。
| 指定する内容 | 質問例 |
|---|---|
| 文章の長さ | 300文字程度で |
| 説明の難しさ | 初心者にもわかる言葉で |
| 文章の雰囲気 | 丁寧でやわらかい文章で |
| 提案する数 | アイデアを5個 |
| 対象者 | 生成AIを初めて使う人向けに |
| 使用目的 | 社内研修で使える内容に |
すべての条件を入れる必要はありません。
自分が特に重視したい条件から伝えるのがポイントです。
4.回答の形式を指定する
ChatGPTには、回答内容だけでなく、出力形式も指定できます。
たとえば、次のような形式があります。
- 箇条書き
- 表
- 手順形式
- 見出し付き文章
- チェックリスト
- メール形式
- 会話形式
- スライド構成
質問例は次のとおりです。
ChatGPTを仕事で使うメリットを、5つの箇条書きで説明してください。
ChatGPTとGeminiの違いを、初心者向けの表にしてください。
生成AIを始める手順を、ステップ1からステップ5に分けて説明してください。
形式を指定すると、回答をそのまま資料や文章の土台として使いやすくなります。
ただし、スマートフォンで読む場合は、列数の多い表は横にはみ出すことがあります。
ブログや資料に使用するときは、2列程度の表や箇条書きにすると読みやすくなります。
5.具体例や見本を伝える
作ってほしい文章のイメージがある場合は、見本を伝える方法も効果的です。
たとえば、次のように依頼します。
次の文章と同じような、やわらかく親しみやすい雰囲気で書いてください。
参考文章:
「生成AIは難しそうに見えますが、基本的な使い方はとてもシンプルです。」
見本を伝えると、文章の雰囲気や構成を合わせやすくなります。
ただし、他人が作成した文章をそのままコピーして使用するのは避けましょう。
参考文章を使う場合も、最終的には自分で内容を確認し、必要に応じて書き直すことが大切です。
6.一度で完成させようとしない
ChatGPTは、最初の質問だけで完璧な回答を出すとは限りません。
回答が希望と違う場合は、追加の指示を出して修正できます。
たとえば、次のように伝えます。
- もう少し短くしてください
- 初心者向けの言葉に直してください
- 具体例を追加してください
- 表ではなく箇条書きにしてください
- 重要な部分を太字にしてください
- 別の視点から3案出してください
- 専門用語に説明を加えてください
ChatGPTは検索窓というより、会話しながら内容を整えていく相手として使うと便利です。
最初から長い質問文を考えるのが難しい場合は、短い質問から始めて少しずつ修正しても問題ありません。
7.不足している情報を質問してもらう
何を伝えればよいかわからない場合は、ChatGPT側から質問してもらう方法があります。
たとえば、次の一文を加えます。
回答を作成するために不足している情報があれば、先に私へ質問してください。
この指示を加えると、ChatGPTが必要な情報を整理しやすくなります。
質問文を自分だけで完成させる必要がないため、初心者にも使いやすい方法です。
初心者向けの基本プロンプトテンプレート
質問の仕方に迷ったら、次のテンプレートを使用してください。
【目的】
〇〇を作成してください。【背景・対象者】
〇〇で使用します。対象者は〇〇です。【条件】
・〇〇文字程度
・初心者向け
・専門用語には説明を加える【出力形式】
箇条書きまたは見出し付きで作成してください。【確認】
不足している情報があれば、回答を作成する前に質問してください。
すべての項目を毎回入力する必要はありません。
必要な部分だけ残して使用してください。
仕事で使えるプロンプト例
ここからは、仕事で使いやすい質問例を紹介します。
メールを作成する例
社内の担当者に送る、会議日程の確認メールを作成してください。
丁寧ですが、堅すぎない文章にしてください。
200文字以内でお願いします。
個人名や具体的な日付は、仮の情報を使用してください。
文章をわかりやすくする例
次の文章を、初めて読む人にもわかるように書き直してください。
専門用語には短い説明を加えてください。
重要な内容は残し、300文字程度にまとめてください。書き直す文章:
ここに文章を貼り付けます。
文章を貼り付ける場合は、氏名、会社名、患者情報、顧客情報などが含まれていないか確認してください。
会議内容を整理する例
次の会議メモを整理してください。
「決まったこと」「今後の課題」「担当する作業」の3つに分けてください。
内容が不明確な部分は、推測せず「確認が必要」と記載してください。会議メモ:
ここに匿名化したメモを貼り付けます。
アイデアを出してもらう例
生成AI初心者向けの研修テーマを10個提案してください。
対象者は、ChatGPTをほとんど使ったことがない会社員です。
1テーマ30分程度で実施できる内容にしてください。
資料の構成を作る例
生成AIの基本的な使い方を説明する研修スライドの構成を作成してください。
対象者は生成AI初心者です。
スライドは10枚とし、各スライドに「タイトル」「内容」「図解案」を記載してください。
ChatGPTの回答が期待と違ったときの修正方法
回答が期待と違っても、質問を最初から作り直す必要はありません。
次のように、修正してほしい部分を具体的に伝えます。
回答が長すぎる場合
内容を変えずに、半分程度の長さにしてください。
説明が難しい場合
中学生でも理解できる言葉に書き直してください。
内容が一般的すぎる場合
抽象的な説明ではなく、仕事で使う具体例を3つ追加してください。
自分の意図と違う場合
私が重視したいのは〇〇です。
〇〇を中心に内容を作り直してください。
回答を比較したい場合
別の考え方で3案作成し、それぞれのメリットとデメリットを説明してください。
どこが違うのかを伝えるほど、修正後の回答は目的に近づきやすくなります。
筆者がChatGPTへの質問で意識していること
僕は研修資料やスライドを作成するとき、使い始めた頃は最初から完成した資料を作ってもらうものだと考えていました。しかし、使っていく中でそうではなく、まず構成案を出してもらうようにすることで、自分の理想に近づくものが完成するのだと気づかされました。
その後、「初心者向けにする」「具体例を追加する」「図解を入れる」などの条件を少しずつ加えながら内容を整えています。
以前は自分の考えをうまく文章にできないことがありましたが、そこもChatGPTと会話しながら整理することで、考えを言葉にしやすくなりました。そうすることでスムーズに文章化することが出来るようになりました。
ただし、AIが作成した文章をそのまま使用するのではなく、内容が正しいか、自分の意図と合っているかを必ず確認しています。やはり最後の確認は人間がした方が良いと思っています。
ChatGPTに質問するときの注意点
ChatGPTは便利ですが、入力する情報と回答内容には注意が必要です。
個人情報や機密情報を入力しない
次の情報は、原則として入力しないようにしましょう。
- 氏名
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 患者情報
- 顧客情報
- 社内の機密情報
- パスワード
- APIキー
- 未公開の資料
どうしても文章作成に必要な場合は、実際の情報を入力せず、仮名や架空の数値に置き換えてください。
回答をそのまま信じない
ChatGPTは、もっともらしい誤った情報を回答することがあります。
特に次の情報は、公式サイトや専門家による確認が必要です。
- 医療
- 法律
- 金融
- 税金
- 制度
- 最新ニュース
- 商品価格
- ソフトウェアの最新機能
AIの回答は参考情報として扱い、重要な判断に使用するときは必ず確認しましょう。
最終的には自分で修正する
ChatGPTが作成した文章でも、公開や提出をする前には人による確認が必要です。
次の点を確認してください。
- 内容に誤りがないか
- 読む人に伝わる文章になっているか
- 個人情報が残っていないか
- 他人の文章に似すぎていないか
- 自分の意見や経験が反映されているか
ChatGPTの質問の仕方に関するFAQ
Q1.質問は長いほどよいですか?
必ずしも長くする必要はありません。
目的や条件が伝わっていれば、短い質問でも回答できます。
最初から長い質問を作るのが難しい場合は、短く質問してから追加の指示を出しましょう。
Q2.プロンプトを毎回一から作る必要がありますか?
毎回作り直す必要はありません。
よく使う質問は、メモ帳などにテンプレートとして保存しておくと便利です。
仕事別や目的別に整理しておくと、必要なときにすぐ使用できます。
Q3.思った回答が出ないのは質問が悪いからですか?
質問だけが原因とは限りません。
ChatGPTが質問の意図を正しく理解できなかったり、必要な情報が不足していたりする場合があります。
回答が違うと感じたら、「どこをどのように修正してほしいか」を追加で伝えてください。
Q4.ChatGPTに質問文を作ってもらうこともできますか?
可能です。
次のように質問してください。
〇〇をするために、ChatGPTへ入力する質問文を作成してください。
質問文を作るために必要な情報があれば、先に私へ質問してください。
何を入力すればよいかわからない初心者にもおすすめの方法です。
Q5.同じ質問をすると毎回同じ回答になりますか?
まったく同じ回答になるとは限りません。
回答内容や表現が変わることがあります。
重要な文章は、複数の回答を比較し、自分で確認・修正してから使用しましょう。
まとめ|ChatGPTへの質問は会話しながら改善しよう
ChatGPTから役立つ回答を得るためには、難しい専門技術よりも、目的や条件を具体的に伝えることが重要です。
初心者は、次の5つを意識してみてください。
- 何をしてほしいのか
- 何のために使うのか
- どのような条件があるのか
- どの形式で回答してほしいのか
- 不足情報を確認してほしいか
最初から完璧な質問を作る必要はありません。
まずは質問してみて、回答を確認しながら「短くしてください」「具体例を追加してください」と修正していきましょう。
ChatGPTは、一度だけ答えをもらう道具ではなく、会話しながら考えや文章を整えるための道具として活用できます。
次は、実際の仕事で使えるプロンプト例を確認して、自分の業務に合う使い方を探してみてください。


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